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クマと人間

7月28日
読了時間: 2分

白樺の木々が立つ新緑の森。日差しが差し込み、緑の下草が広がる静かな風景。


先日若いアーティストとクマに遭遇したらどうするかという話をする機会があった。

彼女は旧日光市の比較的山に囲まれた地域に住んでおり、何度もクマに遭遇したことがあるという。そんなとき彼女は、「クマの目をじっと見て話しかけるの」だという。 話しかけて「ここはあなたのいるところではないよ」というのだそうだ。 そうするとクマはわかった様子で山へ帰るのだという。 考えてみれば日光市内でクマに襲われたということを聞いたことがない。私の住む栗山地域は昔からクマを獲り、生活の糧としてきた。だが私の周りでもクマに襲われたという話は一度もない。クマに遭遇してもあちらが逃げていく、それが住民の認識だった。 クマと人間の住みわけの中で、このアーティストの言っている部分が抜け落ちているのではないだろうか。クマが人間を襲う可能性のある危険な動物とだけ考えられ、恐怖の対象になりすぎていないだろうか。襲われる危険性だけが先行しているのだとしたら、それはやはり何かが違うと思う。 クマへの理解、そしてクマの人間への理解をこのアーティスト言っているのではないだろうか。そんな人間的で優しい目を忘れてはならないと思う。生態系の中で人間もクマもお互い抹殺は望んでいないのだから。

 
 
 

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